コメント
3. 可愛い!
これ着てパリを歩いたら絶賛の嵐ですよ~。
私は結婚式では20歳の時の振袖を着ました。その時より15kgも痩せたのに、ちゃんと着られて嬉しかったです。
パリにも着物レンタルがあるらしいので、「これぞ日本!」とフランス人達に見せてあげたいです。
ごみの意味を考え続ける作家 片山かなみ ごみゼロオーラ発信中
キモノは時々「着て」と私にメッセージを送ってきます。
素直に着ます。
このウールの着物は40年以上前、北海道で小さな呉服商を営んでいた母方の祖母が、当時十代だった私の姉に作って送ってくれたものです。姉は少女時代から背が高かったので大人仕立て。
帯は絹の半幅。母からもらったものを「貝の口」に締めています。
年増がこんな若向きを着て、などと非難する人はこの令和の世にはいません。
和服を着ているというだけで、ご近所さんからほめられます。
皆さん、古い着物があったら、どんどん普段に着ちゃいましょう。
物には物なりの命というものがあります。たんすの奥に眠らせておいて、虫に食われたり、かびが生えたりして、いつかは捨ててしまうのなら、普段着としてどんどん活用し、着物の命を全うさせてやったほうが良いのです。
家にあったはぎれで、前掛けを作ってみました。
部屋のカーテンを作った時の余り布でチャッチャと縫いました。
ウールの着物にこんな前掛けをつけて
♪北風小僧がささやいたー きたかぜこぞうがささやいたー♪
と、クリームシチューの鍋をかき混ぜるのはなかなかウレシイものです。
日本女性が普段着として和服を着なくなったのは、「キモノは動きにくい」と思うからでしょう。
「補整」のし過ぎなんですよ・・・。
私もプロの着付け師に何度か着せてもらったことがありますが、ウエストに浴用タオルを3枚巻かれました。あんなことしたら、動きにくくて当然です。
キモノを着る時は胴を筒状に仕立てるのがカッコ良いという概念が普及したのは、戦後だと思います。
戦前の小津安二郎映画などでは、田中絹代も岡田嘉子も補整などせずに、細い胴のままで着物を着ています(『帯板』を入れていないことが多いのも今と違う)。
礼装、正装、あるいは芸者さんなど商売筋の人は別として、普通の女が普段に和服を着る際に補整はいりません。私は痩せていますが、上の写真でも、全く補整をしていません。
着物には「おはしょり」というものがありますので、それを上手く胴に集めることで、結構かたちになるものですよ。それで十分です。
Author:片山かなみKANAMI KATAYAMA
片山かなみ著「桔梗(ききょう)」
牧野出版より好評発売中(税込1080円)。
こんな女、たしかにいる。
人の苦しみを吸い込んで、白く燃える女
社会学者 上野千鶴子氏による帯文より